経済はどう成長し、なぜ崩壊するのか
ピーター・D・シフ、アンドリュー・J・シフ
3人の島民と1枚の漁網の寓話で、貯蓄・信用・インフレ・バブルを、グラフを1つも使わずに説明する本。
5つのポイント
成長の前に貯蓄がある
最初の網は、誰かが数日空腹を我慢して編んだから存在する。資本とは先送りした消費であり、その後の好景気はすべてその上に立っている。
信用とは借りた貯蓄
健全な融資は、本物の貯蓄を何かを生み出す人に回す。無から作られた信用は、請求書を未来に回すだけだ。
お金を刷っても魚は増えない
島が紙幣を増やしても、魚の数は変わらない。物価が上がり、黙って貯蓄してきた人が代償を払う。
バブルは繁栄のように見える
安い信用は、続いている間は誰もが豊かになった気分にさせる。崩壊は、どの事業が最初から成り立っていなかったかを島に知らせる瞬間だ。
不況は間違いを片づける
著者は、悪い投資を支え続けても修復が遅れるだけで、倒れるに任せれば資源が役に立つ仕事に戻ると主張する。
こんな人におすすめ
数式ではなく物語でマクロ経済をつかみたい人。インフレがなぜ貯蓄する人を苦しめるのか、ずっと腑に落ちなかった人。
今週やってみる
次にローンで大きな買い物をする前に考えてみよう。これは網(後で何かを生む)か、それとも魚(今日食べて終わり)か。